コンタクトレンズのアフターケアについて
コンタクトレンズは製造メーカーによって素材やデザインが異なり、日々進化しています。
コンタクトレンズの種類も多岐にわたり、お客様のご要望やお悩みも時代とともに変化しています。
様々なお悩みを抱えている方のお役に立てるように、またお客様に安心・快適にコンタクトレンズを使用していただくために、コンタクトレンズ井上では購入した後のコンタクトレンズの取扱やケア方法までしっかりとご案内しております。
コンタクトレンズのお手入れ 基本ルール
- ① コンタクトレンズを取り扱う前には必ず手指を石鹸でよく洗いましょう。
装用する時、取り外す時どちらもしっかり手洗いが必要です。 - ② 毎日、正しい方法でしっかりとこすり洗いをすること。
- ③ コンタクトレンズとケア用品の添付文書を必ず熟読しましょう。
コンタクトレンズの素材によって使用できないケア用品もあります。 - ④ ソフトコンタクトレンズのケアは絶対に水道水を使用しないこと。
水道水ですすいだり、保存したりするとコンタクトレンズに菌が付着し深刻な眼障害を起こす危険があります。 - ⑤ コンタクトレンズケースのお手入れもしっかり行うこと。
コンタクトレンズケースは水を切って清潔な場所でしっかりと自然乾燥させることが必要です。 - ⑥ コンタクトレンズは舐めてはいけません。
口の中の細菌が目に入ってしまうことがあります。絶対に舐めないでください。 - ⑦ 消毒液は勝手に他の容器に移し替えないこと。
コンタクトレンズケアの基礎知識
① | ② | ③ | ④ | |
ソフトコンタクトレンズ | 洗浄 | すすぎ | 消毒 | 保存 |
ハードコンタクトレンズ | 洗浄 | すすぎ | 保存 |
① 洗浄
コンタクトレンズの汚れをしっかり除去しましょう。安全性の為には指でしっかりとこすり洗いすることが必要です。
つけ置き洗いタイプもこすり洗いと併用することをお勧めします。
洗浄が不十分だと視界が曇ったり、見えづらさの原因になります。
② すすぎ
洗浄後にコンタクトレンズについていた汚れや洗浄時の薬剤をしっかりと洗い流します。
この時にソフトコンタクトレンズは水道水は使用しないこと。
③ 消毒
ソフトコンタクトレンズは水を含む素材で出来ているため細菌などが繁殖しないように必ず消毒が必要です。
洗浄が不十分の場合、消毒効果も低下する場合があります。
④ 保存
コンタクトレンズの表面は乾燥が大敵!乾燥状態になると水濡れ性が悪くなり汚れや曇りの原因になります。
* 水道水で保存することはしないでください
* レンズケースに保存液を継ぎ足しで使用することはしないでください
* レンズケースは2個用意して交互に使用するか定期的に新しいものに交換してください
コンタクトレンズを装用していると涙の成分であるたんぱく質、脂肪、カルシウムなどの分泌物や化粧品などの汚れがコンタクトレンズに付着します。
コンタクトレンズは目に直接触れるためこれらの汚れ落としが不十分だとレンズの曇りやかすみ、または見えづらさや装用感の悪さと言ったトラブルを引き起こします。
コンタクトレンズの状態によっては細菌やカビが繫殖して眼障害の原因にもなりかねません。
大切な目を守るために、自分の目とコンタクトレンズに合ったレンズケアをしっかりと行うようにしましょう。
ソフトコンタクトレンズケアの種類
① ポピドンヨード製剤(中和タイプ)
消毒液と中和剤に分かれたタイプ。消毒力・安全性は共に高く、消毒液の主成分はヨウ素であるためオレンジ色をしています。消毒液が中和されると無色透明になります。
ヨウ素にアレルギーをお持ちの方、過敏症の既往歴のある方は使用する前に眼科医にご相談ください。
② 過酸化水素(中和タイプ)
過酸化水素の力によって洗浄・消毒を行い高い消毒効果が期待できます。
中和が不十分だったり、誤使用した場合に目にしみる危険性があります。
使用できない製品もあるので添付文書をよく読み、理解したうえで使用しましょう。
③ MPS(マルチパーパスソリューション、1本タイプ)
レンズの洗浄・すすぎ・消毒・保存が1本で行えます。
しっかりとしたこすり洗いで洗浄と除菌を行います。
ハードコンタクトレンズケアの種類
① つけおき除菌タイプ
除菌・洗浄・タンパク除去・保存が1本で出来るタイプ。
ポピドンヨードによる優れた除菌力。
② つけおき洗浄タイプ
酵素の力によって汚れを落とします。
洗浄・保存液と酵素液を組み合わせて使用するタイプと洗浄・保存・タンパク除去が1本で出来るワンボトルタイプがあります。
③ こすり洗いタイプ
洗浄液と指による物理的な力によって汚れを落とします。
タンパク質の汚れには別途処理が必要です。
レンズケースのケア
- ① コンタクトレンズを取り出したあとレンズケースに残っている保存液を全て捨てます。
- ② レンズケースを流水またはMPS(マルチパーパスソリューション)でしっかりと洗います。
- ③ しっかりと水を切ってレンズケースの内側に細菌が入らないように伏せて自然乾燥させます。